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活性酸素 ― 善玉と悪玉とその種類

 善玉活性酸素
善玉活性酸素
善玉活性酸素だゾ!
君のために働いているところだぞ。
私達は呼吸をし、食べ物を食べて生きています。その呼吸や食べ物によって絶えず私たちの体の中に細菌やウイルスが侵入してきます。そうすると血液の中にある白血球などの食細胞がこれらの異物を食べ食細胞の膜から活性酸素が出てきて溶かしてくれます。私たちの生存に役立っている善玉面です。

※傷口を消毒するオキシフル(過酸化水素)は、活性酸素(過酸化水素は活性酸素のひとつです。)の殺菌力を利用したものです。

 悪玉活性酸素
悪玉活性酸素
コタママの創造力は乏しい!
もっともっとコワイゾオ〜
 
活性酸素はいろいろな時に、いろいろなところですぐ発生する“やっかい者”です。そして、必要以上につくり出されたり、私たちの活性酸素消去能力が衰えてくると正常な細胞を傷つけ、様々な障害を生じさせる事になります。

活性酸素の悪行は、万病の原因となる過酸化脂質をつくることです。私たちの体を作っている細胞は細胞膜によって守られています。そして、この膜には不飽和脂肪酸という物質が多く含まれています。この脂質が活性酸素の影響を大変受けやすいのです。

不飽和脂肪酸 ⇒ 活性酸素によって酸化 ⇒ 過酸化脂質になる

※過酸化脂質がふえると ―――
●遺伝子(DNA)や細胞膜を傷つけてガン化させる。
●細胞が老化 = 体が老化し病気に、肌が老化しシミ、シワに。
●血液などのたんぱく質とくっついて血管が硬くなり、伸び縮みできなくなり ます。更に弾力がなくなり、下手をするとひび割れしたりします。
●血液中では固まらない血小板(血小板はケガをして出血した時お互いくっつきあって傷口をフタをしてくれます。)が固まりやすくなりそれがたく さん集まって血栓 ができ、血管を詰まらせます。
これが脳、心臓どこで起きても大変怖い苦しい病気になります。

活性酸素の種類は主に4種類あります。
1・スーパーオキシド
    エネルギー代謝の過程や、体内に細菌やウィルスなど異物が侵入
    した時、最初にしかも大量に発生するのがスーパーオキシドです。

2・過酸化水素
    スーパーオキシドからの反応で体内でも常に発生しています。(オキ
    シフルは過酸化水素を3%の溶液にして、傷口の殺菌消毒に利用 
    ― 活性酸素の善玉利用 ― しているものです。)

3・ヒドロキシラジカル
    スーパーオキシドから生じた過酸化水素が、さらに反応して発生す
    る活性酸素がヒドロキシラジカルです。悪玉中の悪玉を思わせる名
    前の通り、私たちのからだの中でそれこそ手当たり次第に酸化反
    応を起こし、遺伝子や細胞膜を傷つける発ガンの張本人と見られて
    います。ヒドロキシラジカルはスーパーオキシドの数十倍の活性を
    もっており、それだけ凶悪な活性酸素です。

・一重項酸素
    紫外線などの光の刺激により、皮膚や目に発生する活性酸素が一
    重項酸素です。皮膚を形成しているたんぱく質や脂肪を酸化、変質
    させるものとみられています。

    肌にハリを保つコラーゲンの規則正しい網目や、みずみずしさを保
    つヒアルロン酸の鎖を、この一重項酸素という活性酸素が切断した
    り、でたらめにするために肌はたるみカサカサして、シワが増えるわ
    けです。