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活性酸素に克つためには

活性酸素に克つためには　 �@活性酸素を増やす原因を取り除く　 �A体内の抗酸化能（ＳＯＤ能）を高める ――― どちらも自分でできることです。

１ 活性酸素をふやす原因を取り除く。 ●紫外線に気をつける（日傘､帽子､ローションなどで守る。）　 ●放射線は必要最低限　 ●農薬を吸わない　 ●残留農薬のついた野菜､果物に気をつける　 ●できるだけ食品添加物が入らない､又は少ない食品を選ぶ　 ●タバコをすわない　 ●深酒をしない　 ●排気ガス、大気汚染に気をつける　 ●必要以上に薬を常用しない　 ●化粧品、洗剤は石油系を使わない　 ●ストレスがかからないようにする､または自分にあったストレス解消法を見 　 つけておく。 ２ 体内の抗酸化能（ＳＯＤ能）を高める。 私たちの体内で常に活性酸素が発生していながらこうやって生きていけるのは、必要以上に発生した活性酸素をすみやかに消し去る仕組みが私たちの体に備わっており守ってくれるからです。酸素が地球上にできた時から､気の遠くなるような進化の過程で生命体の不思議は酸素毒性を消去する能力を獲得させたのです。 それは、活性酸素の酸化を抗するので抗酸化物質とか、スカベンジャー(掃除人)と呼ばれます。 その代表がＳＯＤ（superoxide dismutase）という酵素です。 １９６９年、Fridovich と McCordによって発見され､活性酸素の研究を飛躍的に発展させました。ＳＯＤはバクテリアから高等動植物に至るまで､ほとんどの生物が持っています。ＳＯＤはその名の通りスーパーオキシドを消去しますが、スーパーオキシドは過酸化水素やヒドロキシラジカルなど、他の活性酸素の発生源となりますので、これを退治するＳＯＤの働きはとても重要だということになります。 　　　　　　※生体内で活性酸素が発生していく順序です。 酸素 Ｏ2　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　↓ スーパーオキシド　← ＳＯＤで分解します。 　　 ↓ 過酸化水素　　　←カタラーゼや 　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　グルタチオンペルオキシダ−ゼで分解します。 ヒドロキシラジカル　　ヒドロキシラジカルの分解酵素は 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　体内に存在しません！　エッ！

だからこそ最悪、凶悪なヒドロキシラジカルを発生させまいと、まず第１段階でSODがせっせと働いてスーパーオキシドを分解します。それで変化させた過酸化水素を、第２段階としてカタラーゼが分解します。そして、その処理残しの分を更にグルタチオンペルオシダーゼが完全に消去しようと生体は何段階にも分けた消去システムをつくっているのです。―――　感謝、感激！

感激して､からだまかせにしたままではＳＯＤなどの分解酵素も徐々に力が衰えていきます。 そこで私たちも体が活気づいて楽しく消去活動に励めるよう､援軍を送ってやらなければなりません。その援軍が栄養バランスのよい食事です。 特に抗酸化力の強い食品を摂ることが体内の抗酸化力（SOD能）を高めることになります。また､体内に分解酵素がないヒドロキシラジカルを退治するには､外からの援軍が､是非とも必要なのです。

代表的な抗酸化食品

緑黄色野菜 ―――――　βカロチン（脂溶性）、ビタミンＣ（水溶性） 大豆､胚芽米、ゴマ ――　 ビタミンＥ（脂溶性） 緑茶 ―――――――― 　カテキン

緑黄色野菜や緑茶のように青々としてたくましい植物は､太陽の紫外線を1日中､あるいは年中浴びても､それによって発生する多量の活性酸素を消去する抗酸化物質を豊富に貯えています。また､穀物やナッツ類も､長い期間をへて発芽する役目を担っているため､腐敗から身を守る強力な抗酸化力を持ったビタミンＥを備えています。