香川県小豆島生まれ。4歳の時、ラジオから流れる美空ひばりの歌声に魅せられ、歌の愉しさを知る。70年に沢田靖司に師事し、その後、世良譲トリオ、北村英治グループ、ジョージ大塚トリオ等と共演を重ね、実力を磨く。 ●82年、初のジャズ・アルバム『THE BIRDLAND』をリリース。 ●85年、NYハーレムのジャズ・クラブ"サットンズ"に出演、帰国後、日野皓正グループと共に全国ツアーに参加。 ●86年、EPICソニー・レコードに移籍。佐藤允彦、日野皓正、スティーブ・ガッド、エディ・ゴメス、マイケル・ブレッカー等がサポートした作品『A TOUCH OF LOVE』を日本・オーストラリアで発売される。86年、同作品は、日本ジャズ・ヴォーカル大賞を受賞。 ●87年9月、『FOR LOVERS ONLY』を発表。同作品は、翌'88年に全米発売、さらに日本人の前例がほとんど無い韓国でも発売された。 ●89年、日米同時発売された「フォロー・ミー(FOLLOW ME)」は、同年、米ラジオ&レコード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門の16位にチャート・イン。日本人女性ヴォーカリストとして初の快挙となる。 ●90年、アルバム『A NATURAL WOMAN』を発表。同年、スティーブ・ガッド、リチャード・ティー等を招いたスーパーセッションを行い大好評を博す。同年、米国のジャズ・ミュージシャン達によるクリスマス・アルバム『ア・ジャジィ・ワンダーランド』に唯一日本人アーティストとして参加。 ●91年、日野皓正と共にマレーシアへ遠征。秋には、新曲を携え自己バンド"ESP"と共に、出身地の小豆島を皮切りに全国ツアーを開催。 ●92年、ビデオアーツ・ミュージックONE VOICEレーベルより、『HERE I AM』をリリース。同年スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞日本ヴォーカル賞を獲得し、また、スティーブ・ガッド、リチャード・ティー、ウィル・リー等と共演した公演は好評を得た。 ●93年『スタンダーズ・マイ・ウェイ』をリリース。93年度スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞日本ヴォーカル賞を獲得し、2年連続の栄冠に輝く。 ●94年、NYのジャパン・ソサエティ・ホールにてライヴを開催。NYオールスターズと共に質の高いパフォーマンスを披露。 ●95年NYオールスターズをバックに『ソフィスティケイテッド・レディ』リリース。97年、モントルー・ジャズ・フェスティバルに小曽根真とデュオで出演。 ●98年、99年には、ドイツ在住のピアニスト高瀬アキとのデュオで、ヨーロッパ各地でライヴ・ツアーを行う。 ●00年小曽根真をプロデュースの5年ぶりのNY収録アルバム『KIMIKO』(ビデオアーツミュージック)をリリース。ヴォーカリストとしての伊藤君子の魅力を存分に引き出したこのアルバムで、00年度スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞日本ヴォーカル賞を受賞した。 ●04年3月3日には押井守監督作品映画『イノセンス』の主題歌を含むミニアルバム『フォロー・ミー』(ビデオアーツミュージック)をリリース。89年に日米でヒットした同曲を新バージョンで録音された。 |