【 自己管理は難しい 】 日本のJAZZヴォーカリストでは、マーサ三宅が一番歌が上手いと思っている。先日、FM放送に出演していたが、声質や話口調の若さにびっくりした。先月発表したばかりのアルバム「ウィズ・ストリングス 」の歌声も若々しくすばらしい。彼女は1933年生まれだから69歳になる。しかし、その若さを保つにはしっかりと自己管理をして習慣づけているという。 もちろんのどに悪い酒、タバコはしない。悪い空気の所へは行かない。早く寝る。などなど・・・ 。「若いときには少々の不摂生をしていても、声は出るけど、ピークを過ぎると努力して維持していかないとダメなんです。」と、言っていた。やっぱり努力しているんだなぁ。 ところで、ワイドショーを見ていたら歌手の舟木一夫が、狭心症で病院に入院し、退院してからのインタビューが放送されていた。第一声までは、なかなかよかった、「自分のことだけでなく、周りの皆さまに迷惑をかけるので、今まで5箱ぐらい吸っていたタバコを止めます。」と言い切った。う〜ん、なかなか偉いじゃないか(^^ )と思っていたら、次の言葉は・・・「止められるかなぁ」・・・「言わなきゃよかった」・・・と、どんどんトーンダウン。それじゃあ、止められないだろうね。 橋幸夫、西郷輝彦、舟木一夫の「御三家」がツァーを最近していたようだけど、自己管理の結果がはっきりと声に出ている。橋幸夫は、よく声が出ているが、後の二人は「どんな生活してるの?」と言いたくなるようなひどい歌い方。まだ若い二人、まだまだ立派にやれるのにねぇ。自己管理は難しいか(^^ )♪ |
マーサ三宅 (Vo) 日本音楽学校卒業後、米軍キャンプで歌い始め、翌年N01コンボ、レイモンド・コンデ(フィリピンのクラリネット奏者)のゲイセプデットの専属歌手になるり実力を身につけていく。33年キングレコードより出したLP「東京キャナリーズ」でブレーク、 34年よりスイング・ジャーナル誌の女性ヴォーカル部門トップの座を常に保持する。 48年、東京、中野に「マーサ三宅ヴォーカルハウス」を開校し、大橋純子、今陽子、桃井かおりなど、多数のスターを育成する。 ジャズ歌手が、歌謡曲の世界へ流出の傾向にある中、ジャズの灯を守りながら脈々と歌い続け、今日の隆盛の基盤を築く。 63年,スイングジャーナル誌の、ジャズ界で個人に与えられる最高の賞「第13回南里文雄賞」、平成2年にはツムラ、ジャズワールド「第6回ヴォーカル大賞」、H5には40周年記念リサイタル「MY LIFE」が高く評価され、文化庁より「芸術祭賞」を受賞する。更に12年「紫綬褒章」を受章する。 「マーサ三宅ヴォーカルハウス」の他、池袋西武デパート、玉川高島屋カルチャーセンター、新宿アサヒカルチャーセンター、渋谷サンケイ学園にてジャズヴォーカルを教えジャズ文化に貢献。 主なCD:「オールウェイス」キング、「SOPHISTICATED LADY」キング、「WHAT AWONDERFUL WORLD」東芝EMI 著書に、「マーサ三宅のジャズヴォーカル入門」音楽の友社、CDブック「Taste Of Jazz」主婦の友、自叙伝「星空にスウィングを」婦人画報が有る。 大橋美加 (Vo) 母はマーサ・三宅、父は大橋巨泉 東京都中野区出身、立正短期大学英文科卒業 短大在学中よりジャズ研究部に所属し、昭和62年第3回日本ジャズ・ヴォーカル賞新人賞受賞するなどジャズヴォーカルで活躍中である。 また、NHK総合TV「音楽は恋人/おしゃれ工房」、NTV「映画地獄−しねまいんふぇの−オール.デイ・ジャズ・リクエスト」やNHKFM「午後のサウンド」、FM横浜「ジャズストリート」など多くのテレビ、ラジオに出演している。 主なCDに、「ソングス・フォー・タイヤード・ラバーズ」、「ファミリー・ビジネス」、「ホエン・ミカ・メット・レイ」などが有る。 著作には、「唇にジャズ・ソング」、「私の偏愛シネマ・ガイド」等がある他、週刊誌や専門誌にも執筆している。 |