強い男はやさしい 西良典 2002.7.6   


知人のAさんと格闘技の話をしていたら、「ボクは格闘家の西良典と同級生なんです。」と言う。「え〜っ、そんなこと聞いたことないよ。」 私は“なぜ早く教えてくれなかったのよ。”という気持ちの不満顔で言うと、彼は「小学生の時の同じクラスで先日、うちに遊びに来てくれました。」なんて言い出す。「聞かせてよ、その話」てなことになって、おしゃべり満開。

西良典は47歳にして現役の格闘家であり、長崎に道場を構えて後輩の指導をしている。また、PRIDEなどのジャッジもしている。彼は拓殖大学で木村政彦から柔道を習い、大道塾で『北斗の覇王』の異名をとったつわものである。また、 「バーリトゥード・ジャパン94」でヒクソン・グレイシーと日本人で初めて対戦したことでも有名になった。(略歴

Aさんと彼とは小学3年生の時に同じクラスになった。Aさんが足を骨折してしまい学校へ行けなくなってしまった時のこと。彼は、Aさんの家まで来てくれ、Aさんを背負って学校まで連れて行ってくれたという。それは、Aさんが歩いて学校へ行けるようになるまで毎日続いたとのこと。強い男はやさしいね。d(-_^)good!!

西さんの格闘技に関する考え方が私の考えと合い通ずるところがあり、以前から好感を持ち、彼の動向には注目していた。
西さんは大学時代までは柔道ひとすじ、その後キックボクシング、空手、合気道などを身につけていく。ひとつの武道を極めるのもいいが、本当に格闘を考えると不安なってくる。柔道では負けないが、空手などの打撃系の猛者と対戦する時は勝てるだろうかと。

私も高校まで柔道をやり、大学から空手、社会人で剣道を習った。そして、現在は合気道の道場へ息子の小太郎と通うようになって8年目を迎える。西さんのように極めるまでの域には達していないないが、基本的な考え方は同じだろう。総合武術を目指してのことだ。(今は勝つためではなく、健康維持の為にやってます。V(^^))

私と彼と発想が似ている、と思ったのはもう一つある。10年前、彼は取材に答えて以下のようなことを言っている。「街を歩いていて、向こうから自分より大きく強そうな男が近寄ってくると、すれ違い様、頭の中では“どうやってこの男を倒すか”コンビネーションを組み立てる。居酒屋で酒を飲んでいても“今、もし敵が襲ってきたら、この割バシと、あそこにあるイスを使って・・・”なんて考えている。」 ─── 私も全く同じだった。
道路を歩く時は、襲われた時に有利になるように考え、人とすれ違う。喫茶店などでも、人の動きがいつも感じ取れるような位置の席を取り、後ろから襲われてはならないから、後ろに立たれないような席を取る。自分より大きく強そうな相手を見つけると、西さんと同じように、その男を倒す”コンビネーションを組み立てる。

こんなことをやってたら、あんた疲れないの?と言われそうだが、それが身につけば疲れるどころか楽しいわけだ。(^^ )♪

この10年前の西さんの記事をスクラップしていたのを思い出し、引き出してきた。彼の37歳の写真も出ているが、あまり今と変わってないなぁ。人の運気は10年サイクルともいわれる。37歳からの彼のサイクルは追い風だったはずだ。今度は47歳からの追い風が吹くのだろう。がんばれ!


強さを見せるのがプロ。真剣勝負が好きなんです。
10年前の記事(TEA FOR TWO ) 1
10年前の記事(TEA FOR TWO ) 2


夢の継承者は8才
http://www.cotasante.co.jp/cotapapa/diary/nishi-3.htm