2002.01.11  コタパパの独り言

【 文集 】
小太郎と通っている合気道の道場では、毎年一回文集を作っている。全員何らかの作文を提出しなければならないが、普段あまり文章を書かない人にとっては苦痛の種だ。

私も「独り言」のような、いいかげん?な短文は書いていても、文集に載せるような作文は何を書いていいか悩んでしまう。考えてはいるけど、結局締切りの日まで、いいアイディアが浮かばない。そして明日が提出日というところで慌てて書き出すことになる。

今回しぼり出した作文の題は「小太郎へ」。文集として活字が残るのなら、小太郎に常々言っていることを書いておこうか、という考え。小太郎に精神的な考え方など話しても、解っているのやら ・・・。言っても言っても解らないようで・・・。もう少し大きくなって読んでくれたらなぁという気持ち。(^o^)


【 小太郎へ 】

子供は別人格、親子でありながら、同じ環境の中で育ちながら、考え方や価値観はまったく別のものを持って成長していく。息子の小太郎も成長するにつれ、私の考え方が「解らない」という顔をするときが多くなってきた。
しかし、「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、小さいときから言い聞かせてきた甲斐?があったのか「お父さんは、こういう考えだもんね。」と自分の考え方と違うということを宣言してくる。

これから書こうとしていることも、常々小太郎に言っていることだが、解っているのかどうなのか・・・。後で小太郎に再確認してもらうために「小太郎へ」と題して書くことにする。

●何かを習得するときは脇見をせず専念、集中せよ!

小太郎は合気道も英会話も小学一年生から始めて約6年間、よく続いていると思う。何事においても継続する力というものは大切で誰にでもできるものではない。とても立派な事だと感心している。何もしなかった人との差は歴然だ。

しかし、同じことを同じ期間やっても大きく実力の差がでることがある。それは「集中力」だ。合気道の稽古も勉強も、なんとなくやった2時間と、集中しての2時間は短期間でその結果は大きく違ってくる。

小太郎はもう中学生だから、与えられた時間内にどれだけ集中してできるかが課題だな。でも、何をやるにしても楽しみを見つけながらやるともっといいぞ。

●一念天に通ず

まず目的を持つこと。目標を決めたら、そのことを思い念じよ。思い続ければ自然と自分の行動が考えている方向へ行くはずだ。
目的を決めて何かを成すときは、人の意見や考えはたくさん聞くべきだが、その意見に左右されることはない。自分の考えに99%の人が反対であろうと何もひるむこともない。失敗してもよいからやってみろ!しかし、失敗の責任は自分だけでとること。

私も20代の時、家族をはじめ回りのみんなに反対されながら脱サラをして事業を起こした。結果は失敗に終わったが、普通では学ぶことのできないたくさんのことを学んだ。その時のノウハウが今に活きている。

●確固たる信念は持ってもよいが、思想や行動は柔軟にせよ!

勝海舟は「水の思想」と言った。容器に合わせて自分を変えていく。しかし、自分を失う訳ではない。自分は自分として存在しながら柔軟に行動をしてほしい。
世の中、自分の思い通りにはいかない、何か決めたことを全員の反対を押し切って進むことも勇気だが、やむを得ずと判断したら、すぐに撤退することも勇気なんだ。

●何事も「ほどよさ」を修得せよ!

料理の塩加減、風呂の湯加減、他人への気配り、等々。世の中のこと全て、過ぎても不足してもよくない。この「ほどほど」「ほどよさ」の「加減」が難しい。
しかし、気にかけていないと何時までも修得できない。常に気にとめておくべし!
私も修得中だ。ガンバレ小太郎!